どっか、近場の沢で足慣らしをしたいと言う、沢行きが久し振りのたこやきさんと二人で行き先を考えてたら、今回は行けないって言ってたKUROさんが「私も混ぜてぇ〜」やて。KUROさん、ありがとう! ほんまに、ありがとぉ〜(^O^) コレデタスカッタワ (^_^;)
KUROさんが来るんやったら、長い事ペンディングやった舟ノ川の桶側谷に行こって提案して話はまとまった。が、しかし、この谷は足慣らしなんてとんでもないぞっと、この時点ではキンゴだけが知っていた (^_^;)
【タイトル】アイム・ソー・タイアードォ〜 (-_-;)
【メンバー】KURO、たこやき、キンゴ(TEAMきたろう)
【日程】 2005年6月25日夜発〜26日
【天気】 曇り
【場所】 大峰 舟ノ川・桶側谷
【地図】 南日裏、弥山(二万五千分の一)
黒滝の道の駅に泊まって。翌朝早くに出発。坪ノ内林道に入って頂仙岳から天川川合に繋がる登山道と林道が交わるところに車をデポする。ほな行きましょか 6:32
前回は林道を進んでおそまつ山行になったんで、今回は良く踏まれた登山道を進んで頂仙辻に出る。7:14 ここで20分程休憩。 辻から南に入ってる夫婦谷を下降するが、平凡な谷なんでガンガン下ると、後続が遠くなったんで一本たてる。 KUROさんに、「見えなくなるとこまで進んで、後ろに何かあったらどないすんねん!」と、怒られてしまう (^_^;) 入谷林道に降りるところに滝があって、廻り込むのも面倒臭いので滝の右岸を懸垂で降りる。9:20 入谷林道を奥に少し進むと桶側谷なんやけど、桶側谷を過ぎてナメラ谷まで行っちゃった (^^ゞ 5年前に来た時の残ってるイメージは、もっと広々とした感じやったんやけど何かしょぼい出合いやなぁ〜 (^_^;) ここで40分ロス。はいはい、全部キンゴが悪ぅござんすよ。結局入渓したのは10:05
釜の奥の両壁が立つ中にCS3mが見える。前回は戻って左岸を大巻きして懸垂で滝そばのバンドに降りたんやけど、今回は巻く気はさらさら無い! 滝手前の左岸の壁に取り付いて登ると、残置ハーケンが2本あったので有難く使わせてもらう。バンドを落ち口までトラバースして、大石にシュリンゲをかけて引っ張ってきたロープをフィックスして後続を煙草をふかしながら待つ。右岸の木の根に真新しいシュリンゲが2本架かっていたので回収させてもらいました。誰かここから懸垂で降りたと思われるが、何かあったんやろうなぁ〜。
すぐに左に枝谷が入って30m滝が落ちる。2mを越えると大きな倒木の突き刺さる釜にCS5m。ここは倒木を伝って登るのが面白い。この先は両壁が狭まって釜を持つCS8mは左から巻いて、次の釜を持つCS7mを右から巻くとゴルジュは終わる。ここからはゴーロ帯となって、いくつもの岩間の滝を乗り越えて左にガレたルンゼを見て進み、大岩の上を流れ落ちる斜6mを越えて行くが、ちとしんどいぞっと (-_-;)
右に小さなガレが入る先で谷は少し右に折れて、5mをシャワーで突破すると、すぐ上に3m。この先で二俣となる。 12:32
エアリアマップでは左俣に水線が入ってるんやけど、頂仙岳に突き上げる右俣が本流やろ。「左俣を行った方が、帰りが近いやん」てな声もあったけど、ここから先の右俣がこの谷の核深部なのよねぇ〜(^^) しんどいゴーロ帯を進んで右にルンゼを見て進むと、両壁が立ち始めて谷が右に折れるところに2段20m。 12:55 ええ感じやん (^^)
直登するにはちと厳しいし、巻けそうな雰囲気がする右岸も上部で思いきり立っている。戻って巻くのも嫌やし、ここは左岸の壁しかないかなぁ〜。「ええぇ〜、そんなとこ登れんのぉ〜」てな声もあったが、ここしかないやん (^_^;) ロープを付けて壁を登るが、確保してくれてるKUROさんに「煙草ふかしながらよそ見すんなよぉ〜」と、キンゴが仕返し (^_-) 壁の下まで登って、少し右に移動して凹壁に突っ込むが、ザイルが上手く流れないので一旦壁下まで戻って後続を引き上げる。ラストのKUROさんに「そのまま行って」で、KUROさんが凹壁に突っ込むが中々OKの合図が来ない。これだけ時間がかかってるっちゅうことは、悪戦苦闘してるみたいで結構ヤバイかな (^^ゞ 今回の遡行は予期せぬ敵がありまして、ぶとが大量発生してて、常に30匹以上のぶとが頭の廻りをぐるぐる飛び回ってる。待ってる間も刺され放題。皆40ヶ所以上刺されまして、次の日はお岩さん状態で熱にうなされながら仕事してましたわ (~_~;) なんとかKUROさんが登りきって、次にたこやきさんが突っ込んだんやけど、これまた時間がかかってる。「何でこんなとこにランニングとるねぇ〜ん!」「あかん!私には無理やわぁ〜」「どうにもならへぇ〜ん!」色々とほざいてたようですが、結局は自力で突破したみたい。要は、どんな手を使ってもええから自分で登れっちゅうことやね。最後に私が行くんやけど、何故かプルージックで登って来いとの事。ん?なんでやろ。まっええか。とにかく登ろ。突っ込んでみると、KUROさんの心境がようわかったわ。危ない目をしてランニングをとって、おまけにハーケンまで打ってある。いやぁ〜、実に面白い巻きやなぁ〜 (^O^) でも滅茶苦茶疲れたぞぉ〜 (-_-;) たこやきさんにとっては、史上最強の巻きやったそうな (^_^;) 巻き上がったところから少し先のルンゼを下ってやっと谷床に降りる。 滝上 15:50. なんと3時間もかかっとるがな (~_~;)
次の2段7mも右から巻いて行くと、谷は少し左に折れて12m。右に折り返して大岩の横に多段8m。そして開けた谷の中に斜20m。ここはフリーで登るのが断然面白いんやけど、一応ロープを引っ張って登る。下のほうでハーケン2本を気休めに打ったが、面倒臭くなってそのまま登る。5年前に来た時は、真中を登って途中から右隅の乾いて登り易いルートを選んだんやけど、今回は真中の水流際を真っ直ぐに登りきった。滑っていて、高度感もあって、落ちたらお終い。登らな帰られへん。 登りきった先の大きな木にロープを固定する。上からロープが垂れていてはここは面白さが半減するやろなぁ。17:10 この先はもう何も無い。ぶとに襲撃されながら、えっちらおっちら詰め上がって源流部の二俣を左に進む。右の支尾根に乗ろうとKUROさん。このまま谷を詰めようとたこさん。最近皆さん自己主張が強くなってきたようで・・・・・・・・(^^ゞ 結局そのまま谷を詰め上がって頂仙岳から栃尾辻に伸びる稜線上の登山道に出たのが 18:28
こりゃ闇下は確実やな(^_^;) 良く踏まれた登山道を進んで栃尾辻に着いたのが19:32。
ここで私のレーダーが危険信号を発した。この暗闇の中でたこやきさんの視線の照準が私に向けられていた。やべっと思うや否や、「どこが足慣らしやねぇ〜〜〜〜ん!全開モードバリバリやがなぁ〜〜〜〜!」・・・・・・・・・・・ゴメンナサイ (T_T)
でも・・・・・・・でも・・・・・・・・・面白かったやろ (^_^;)
ヘッデンを照らしながら、車に辿りついたのが 20:23 (^_^;)
二人とも、「もう二度と行かへんぞ!」って言ってるけど・・・ムフフ。4〜5年経ったら、また行きたなんねん。と、一人ほくそ笑むキンゴであった (^_-)
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