【台高】本沢川・黒石谷
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記 キンゴ

2004年9月19日〜20日

その昔、小山伏さんとMOGUさんが黒石谷の話をしているのを横で聞いていて行きたいなぁ〜って思ってた。何度か企画したんやけど、すべてお流れ (;_;) 皆さんは何度か行ってるみたいやけど、谷の奥まで遡行していないみたいなんで、またまた今年も企画を挙げる。
「谷中1泊でお祭りをするぞぉ〜」と小林少年に伝えると、山の経験の一切ない、元バンド仲間の遺跡に興味を持つ青年を1人連れて来た。小林少年から焚き火の世界を一度は経験したほうがイイとそそのかされたらしいが・・・・はたしてどうなることやら (~_~;) 私の家で3人分の用意を済ませて22:30頃出発。向かう車中で、今回の遡行に対して最低限の知識を彼等に教える。とにかくたこやき大魔王には逆らうな!江戸時代の生まれで樹齢300年やぞぉ〜。「ええっ、そうなん」と小林少年が目を丸くする。生気を吸い取るんやぞぉ〜。「ええっ、どないしたらええん?」と、何の疑いも持たないピュアな心の小林少年であった (^^ゞ ところが事件はそのあとに起きた。吉野のコンビニで買い物をしていたら、不意に後ろから「キンゴさん!」と声をかけられ、振り向くと・・げげっ! たったこやきさん!まだ気持ちの準備も出来てなかったので、思わずひっくり返りそうになった。出会い頭の遭遇は心臓に悪いわ (--;) 「ほな、先に行ってるでぇ」と、たこやきさんが去った後、コンビニの隅に隠れていた2人がコソコソと出てきて「コンビニにも出没するんやぁ〜」と目を白黒させている。「コンビニの前がお気に入りの場所らしいねん」 (^^ゞ
秘密基地に着くと、みんな集まっていた。宴会だけ参加のBAKUさんもいて、楽しい面々での宴は酒がなくなるまで続くのであった (~_~;)

次の朝、たこ号・KURO号で本沢川に向かう。ナメラ谷に入る予定のお友達が入之波大橋の先の広場で泊まっているので覗きに行くとビールを2本くれた (~o~) 岡山から来ているメンバーの中に、水着のお姉ちゃんがいなかったのがちと残念 (--;)  黒石の出合いに車を2台デポして仕度を整えて、さぁ!カーニバルな気分でハンニバルな連中と「黒石谷で、お祭りやぁ〜〜〜〜〜(^○^)」

【タイトル】サーカス&サーカス
【メンバー】小山伏、oba、KURO、たこやき、なつ、PIKKU、小林少年、埴輪君、キンゴ
【日程】  2004年9月18日夜発〜20日
【天気】  曇りのち晴れ
【場所】  台高 本沢川・黒石谷
【地図】  大台ケ原山(二万五千分の一)

【一日目】
8:07出発。右岸の林道を進み、アスファルトから地道に変わると足元に凄いゴルジュが見える。
その先から入谷してすぐに休憩。今日はのぉ〜んびりと行きましょう (~o~)
釜のある斜L7mを右から小さく巻き越えると左から枝谷。 9:02
斜L3m越えて行くと、釣り師が1人先行していたので進むのをしばし躊躇するが仕方が無い、水流に入らずに釣り師を抜かしてそのまま進むと後ろから罵声が飛んでくるので、「水に入らんと巻いて行くわぁ〜」って釣り師に向かって叫ぶと「もっと上を行かんかいぃ〜ボケッ」と壁の上を指差して叫んでる。無茶言うたらあかんわ。ちと頭にきたので少し戻って釣り師が来るのを待つがobaさん達がやって来た。釣り師は怒ってさんざん文句を言って帰ったらしい。怒る気持ちもわからなくはないんやけど・・・・うぅ〜ん、難しいなぁ (--;)

右から枝谷が入る先で両壁が立つ中の釜の奥に5m。ここは右から巻く。9:27
小滝を超えると谷は少し右に折れ、右に小枝谷を見て行くと斜L7m・斜L10m。末広がりで中々美しい。9:47 右からのルンゼを過ぎると釜を持った7m。その上で右から落ちる5mが綺麗。難無く過ぎて行くが、振り返ると小林少年達が、ぬめった岩と水流に奮闘している。(^.^)
この先で立派な15mが落ちる。10:42 これが明神滝らしい。「キンゴォ〜、ここの少しトリッキーな巻きルートがわかるかぁ〜」って小山伏さんが聞いてくるが、行けそうなところを行くわいな。
右の大岩を潜るとそこの壁が攀じ登れそう。はは、ここやネ (^_-) そのまま左岸のルンゼ横の高度感のある岩盤を斜上して、そのまま落ち口に這い上がったろと、その上の壁に取り付くがちと無理みたい (--;) 右の潅木帯に逃げて、上の7mも右から巻いて行くと滝上はおだやかな雰囲気。

左に枝谷を見て進むと簾状の10m。11:40 左の壁を登り廊下の中の落ち口に降り立つが、その先には谷幅一杯に広がる釜を持つワイド斜3mがあって、胸まで浸からなければ突破は無理。そこが一番簡単そうやけど濡れるのは嫌やし、右の壁でも登ろかなぁ〜って考えながら皆を待つが、落ち口に降りるのを逡巡して、中々降りて来ない。やっと小山伏さんが来て、どないする?って聞くと濡れるのは嫌やと (~_~;) 「キンゴ行け」と右の壁を指差すので、ちと嫌らしいが取りつき、少し登ってロープをフィックスして下に放り投げてから藪を漕いで落ち口に這い出る。13:00
下を見ると、別パーティー(4人)が釜に浸かって登ってきてた。良く見ると知ってる顔が2人。
Sさんに、小山伏さんが巻いてる途中やねんと伝えて、最後に登ってきたBさんにはニコニコ (^^)
大先輩の超強者の2人とバッタリ出会ってちと恐縮のキンゴであった (~_~;) Sさんが大サービスで我々の残りのメンバーを全員引っ張りあげてくれたのには感謝 m(__)m

左にルンゼを見て、斜3m×2を越えて行くと、まず右から枝谷が入ってすぐに左からも枝谷。13:22 その先の廊下の中を快適に進んで行くと目の前に素晴らしい25mが立ち塞がる。13:35
これが霞滝かぁ。水量も多くて実に素晴らしい。先行していたSさん達は、中央突破で直登するらしい。真中のテラスまでは簡単に登れそうやけど、その上はちとヤバそうやなぁ〜 (--;)
我々は左岸の大きなクラックを直登する。KUROさんがロープを引っ張って、ハーケン×2でザックを途中で置いて抜けるが、後に続く小林少年や埴輪君は必死の模様 (^^) まっ、いい経験になったやろ。最後に小山伏さんを残して私がハーケンを回収して登るが、KUROさんのザックを回収するのに少し手間取る。もう、永久にここに埋め込んだろかってKUROさんに叫ぶが、あかんあかんあげてくれぇ〜との事。貴重な食料が入ってるし、しゃぁないなぁ〜 (^.^) あっ、ハーケンはあまり効いてなかったみたい (~_~;)

ここを越えるとすぐにテン場予定の二股着。 15:31
9人もいるのでもっと時間がかかると思ってたけど、案外早く着いたなぁ〜。
悪役商会のobaさんは買い物に出かけたが、どこも店閉いやったそうな (~_~;)
丁度、焼肉タイムの頃に夕立に降られるが、旨いものは旨い!初沢泊のウッキィーとPIKKUさんと埴輪君は堪能出来たやろか。なっちゃんが持って来てくれた花火を楽しみながら、今年の夏に別れを告げる。W会のメンバーと一緒に焚き火を楽しみ、Sさんから前日に採ったナメコも授かり、Bさんとも久し振りにお話が出来て気分は上々。そのまま焚き火の傍らで寝入ってしまうキンゴであった。・・・・・・・・ふと目が覚めると誰もいない。時計を見ると朝の4時やった。寝惚けながらテントに潜り込む (~_~;)

【二日目】
7:00起床。ゆっくりと朝食を楽しんで8:50出発。
斜L3mを、大木を避けて右から巻いて、植林の中のインゼルを過ぎ、2条2mを2本こなすと右から枝谷が入って、斜2条5m、斜10mが続く。ここも中々イイ感じ (^^) 右から巻く9:10
滝上の2mを越えて、2m、3m、2mを過ぎて行くと正面にルンゼが入って谷は右に折れて、斜2m、6mが続き、左を直登。9:36
そしてすぐに、上部が2条に水流を落とす2段35mが現われる。これが鬼滝か、ここも凄いところやなぁ〜(^^) 先行パーティーが中段から右岸を巻いて行ってるので、我々は中段から左岸を巻き進む。足場はしっかりしているが、滑った上に高度感があるので、小林少年達のホールドを掴む手にかなり力が入っている。滝上着10:40

この先の二俣を左に進んで、右に枝谷を見て倒木のある2m、5mを越えると、おだやかな源流部となる。ウッキィ〜は倒木を跨いで登ってきた。うぅ〜ん、実に良く似合う。11:00
W会のメンバーもここで休憩していて、この先は何も無いらしく右岸の杣道を戻るとの事で、入之波温泉であとで会いましょうと、しばしのお別れ。我々はティータイムを楽しむが、なんやかんや言いながらの、幸せなひとときである。 (^^)

ここからの下山路は、途中で道が落ちているところがけっこうあって、簡単には戻れない (--;)
恐怖の丸太橋がいくつかあったんやけど、PIKKUさんだけは、スキップを踏むかのごとく楽しく渡っていたのには驚いた。普通やないなぁ〜 (~_~;)
林道着 14:52  車のデポ地着 15:24 あとは温泉に浸かって帰るだけ。

黒石谷は見所も多く、噂どおりの良い谷でした。最後の最後まで飽きさせることの無い内容で、今度行くときは日帰りで行こうかなぁ〜 (^.^) お祭りを満喫出来ました (^。^)