小山伏邸に22時過ぎに到着。
あれ?茂木さんは? 「蜻蛉公園で待ってるわ」と、小山伏さん。
なんか、嫌な予感。蜻蛉公園から白川又までは結構遠いでぇ。
まっ、そこで合流して出合まで1台で行きましょか!
蜻蛉公園にとうちゃ〜く )^o^( 「モテさぁ〜ん!」・・・・・しかし、 モテさんはすでに飲んでいた (ーー;) しゃぁないなぁ〜、今宵はここで宴会を楽しもか。過激な酔っ払いと、ダジャレオッサンを相手に奮闘するキンゴ (~_~;) 適当なところで東屋でザコ寝。久し振りの野宿やなぁ〜 (^_^)
次の朝、モテさんは風邪にやられてた・・・・・(-_-;)
しゃあないなぁ〜、そんなんやったら女の子にモテへんでぇ〜。 ゲッ!
ダジャレがうつってもうた (^_^;)
【タイトル】ゲット バック!
【メンバー】小山伏、キンゴ
【日程】 2003年11月1日夜発〜2日
【天気】 曇りのち雨
【場所】 大峰 白川又川・十郎谷
【地図】 釈迦ヶ岳(二万五千分の一)
今年の春、ワル谷を遡行した後、白川又川の流域は我々を裏切らないと確信した。奥剣も岩屋も面白かった。ちょっとしたアクシデントでインターバルがあったけど、ムフフフフ、総ナメにしたるでぇ〜。
くそぉ〜、やけに荷物が重いやン。「なんで2人で遡行するのに、3人分の食糧を担がなあかんねん!」と、小山伏さん。「なんで2人で遡行するのに、4人用のテント担がなあかんねん!」と、キンゴ。これも、それも、あれも、どれも、どんなことでも、・・・「茂木が悪い!」 これが今回の合言葉!
壁にぶち当たれば「茂木が悪い!」、ザイルを出さなあかんとこは「茂木が悪い!」 とにかく、しんどい所は、「茂木が悪い!」 (^^ゞ
10:15出発! 出合にかかる橋から少し下流側に降りてCS12mの真下に立つ。ふぅ〜ん、ここを登らなあかんのぉ〜。思いきり濡れてまうでぇ。
ヤメヤメ、少し戻って左のルンゼから巻く。1ヶ所リハビリ中の私には、ショルダーが必要やった (^_^;) 滝上10:50 えらいスローペースやな。
落ち口のすぐ向こうに、両壁が立つ中、右から2段12m。ほぇ〜、いきなり連爆帯やん。果敢に攻める気持ちを失ったキンゴは、手前のルンゼから巻く事を主張する。釜をへつって滝下に物見に行った小山伏さんも、重たい荷物に閉口してキンゴの主張に同意する。ところがどっこい、こちらも中々愉快な所!
ルンゼの正面は壁が立っていて、右の壁に取り付くしか方法がない!細いバンドを辿って上を見るが、うぅ〜ん、絶望的。やはり、ルートはここしかない。
壁の割れ目に身体を突っ込んで攀じ登るか。「キンゴ!ザイル」「ほいな」
小山伏さんが空身で登って、ザックを荷揚げしてから、キンゴも続く。
壁をクリアーしたと思ったら、またまた壁に塞がれる。左から回り込むが、まだその上にも壁が立つ。なんやねん、これ!「キンゴォ〜、流石キンゴや、リハビリにこんな谷を選ぶんやからな!」・・・嫌味かっちゅうねん。
うぅ〜ん、これはミステイクやなぁ。・・そや!やっぱり「茂木が悪い」
尾根に乗り上げる最後の5mがちと嫌らしい。「小山伏さん!ザイル!」
「おりょ! あんたが行くの?」「少しは仕事もせんとなぁ〜 (^_^;)」
やっと尾根に乗り上げた 13:30 710m地点。
尾根上のタワから少し下ると、水音が左右から聞こえる。むっ!上流部は滝で下流部は屈折か。ゴルジュの壁上に出た我々は、10mを下に見て上流に向かって進むと、ゴルジュの中、谷は右折してそこには多段トユ状30mが懸かる。対岸の壁の上から見ると、稲妻が落ちているみたい。素晴らしい (~_~)
この、岩をえぐるように落ちるY字形の滝は中々の見所 (^_^)
左から廻り込んで滝の落ち口に出ると、なんと、そこは桃源郷。絶好のテン場やん!「小山伏さん、今日はここをテン場にするで!」「ほい、了解!」
薪もふんだんにあって楽チン楽チン (~_~)
久し振りの焚き火の前でとろけるキンゴであった。あぁ〜、シアワセ (~_~)
ついつい焚き火の傍らで寝入ってしまった (~_~;)
小山伏さんの特製鍋が旨かったのは言うまでもないやろう。
ただ・・・・・・・・・ボリュームがありすぎた。 「茂木が悪い」(~_~;)
いきなりの核心部にウキウキ気分の僕達は、翌日の遡行に胸を弾ませていたんやけど、夜中に激しくテントを叩く雨音に目を覚ます。「朝には止むんかなぁ〜、ムニャムニャ」・・・・・「あれ!?なんでズボンが濡れてるんやろぉ〜 ムニャムニャ」「まっええか!、どうせ明日は濡れるんやから」テントの通風孔に雨水が溜まって、私のシュラフに雨水が直撃していた (~_~;)
僕達の期待もうらはらに、朝目覚めると、本降り (ーー;)
しゃあないなぁ〜、のぉ〜んびして帰ろかぁ ^^;
雨の中の桃源郷は、とても神秘的でここまでの苦労が全て報われるみたい。
と言っても、苦労を苦労とも思わない馬鹿なコンビには、稲妻の滝のことしか眼中にないみたい (~_~;)
「キンゴォ〜、右岸を下るとええ滝見ポイントがあるでぇ〜」
「ふぅ〜ん、ほな、そこでキジ撃ちと行きひょか!」
30mの稲妻の落ち口でキジを撃ってると、左岸が中々面白そう (^_^)
「小山伏さぁ〜ん、左岸は下まで下れるでぇ〜!」
「なぬっ!ほな行ってみよ」・・・・・・・単純な奴っちゃ。ワタシモヤケド。
中々戻ってこない小山伏さんに少し心配。「おぉ〜い!」って叫ぶと「ほぉ〜い!」って帰ってきた。「キンゴォ〜、滝の下まで行けるでぇ〜」
その言葉に誘われて、ザイルを垂らして懸垂で降りると、稲妻の下。
水飛沫を浴びて、やっと目が覚めた。ほほぅこのゴルジュにも弱点はいくつかあるみたいやぁ〜。垂らされたザイルを頼りにゴボウで登って、テン場に戻る。
このテン場の先には、倒木の突き刺さる7mが待っている。でも、右からも左からも容易く巻けそう。遠目から見ると中々の滝やけど興味がわかない。
さて、来たルートを戻るとしますか。懸垂の連続で壁を下って2段12mの下に降り立つ。ここは下から見ると2段やけど、さらに上部にもう2段あるのよねぇ〜。最後に橋の袂に這い上がって遡行終了!2日目は、右足が言う事を聞かず苦労したけど、ほんまにエエ谷やった。地図上では出合から1cmの間で遊んでたんやけど、長ぁ〜い1cmやワ (^^ゞ
来年の夏に、日帰りで遡行する事を約束して帰路に着く。
中々の骨太の谷に出会えてニヤけてしまうキンゴであった。
[追記]
お風呂場で、まゆっちの叫び声!
ん?なんやろ?って見に行くと、陽気なヒル君がダンスを楽しんでいた。
「へぇ〜、こいつ根性があるなぁ〜」って、何故だか親近感が湧いたりするんやけど、まゆっちの命により抹殺! ゴメンネ m(__)m
[おまけ]
BAKUりんに、お薦めの沢です (^_-)
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