【台高】往古川・小木森谷
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記  キンゴ
2007年5月4日〜5日

当初は3人で行く予定やったんやけど・・・・・
いろいろとありまして、ワンキンペアでの遡行となりました。
人模様は難しいなー。
2人で行く事に少し不安はあったけど、やっぱりワクワク感が勝つのよねー (^_^;)
まっ、なるようになるんちゃう っていつもの感じやね (^^ゞ
「他の谷にしてもいいですよ」ってわんこさんが不安気に言うが・・・・・却下!
目的があるのなら、まずはそれをクリアーしないと次に繋がらないでしょ。
請け負ったからには、なんとかしまっさ。・・・・・・・チトキビシイカモですけど (^_^;)

沢を始めたきっかけ? うーん、忘れちゃった (^_^;)
山に抱かれている感が、登山道より沢筋の方が強いからやろうけどな。
わんこさんの場合は、亡くなったお父様が沢ヤで、お父様が夢中になっていた世界を覗いてみたい、もしくは体験してみたい・・・これがきっかけかな?
彼女に見せられた30年前の小木森の大滝の落口の写真(モノクロ)
わんこさんにとっては、お父様がそこに居る。
私にとっては、30年前の沢ヤがそこに居る。
この写真の落口に立ちたいって言う、わんこさんの願いを叶えられるかな?

【タイトル】 僕達の失敗
【メンバー】 めぐわんこ、キンゴ
【日程】  2007年5月3日夜発〜5月5日
【天気】  快晴
【場所】  台高 往古川・小木森谷
【地図】  大杉峡谷(二万五千分の一)

今回は、蓮経由で尾鷲方面に向かう。
往古川沿いの林道の途中で車をデポして、ミニ宴会を楽しむ。
翌朝、偶然にも、りんちゃんと出会う。世間は狭いなー (^^)
林道から谷に降りやすい場所を捜しながら移動して、支度を整えて7:59発。
ハゲオロシ谷を下って、本流に降り立つ。 8:39
平凡なゴーロ帯だが天気が良くて気分も良い。
すぐに右からモチウチ谷が入って、CS3mを越えると左から20m滝 9:07
この先は両岸が立ち、深い淵の奥に6mが落ちる。右のガレから巻くと道に出る。
広い釜を持つ2mを左から越えると、左から8m、20mを架ける枝谷が入る。
CS2条4m、3mを左から越えて、右の大岩が引っ掛かるルンゼを見て進むと
新緑が映える綺麗な逆くの字30m。ええ感じやなー (^^) 10:09
しばし休憩した後にルンゼの右岸をモンキークライムで登って落口に出る。11:10
本流はこの先、4m、6m、6mと連瀑帯を成すが、落口すぐ上の左から小木森谷が入るので、休憩後左に進む。


ナメ床を過ぎて、左岸に聳え立つ壁を見上げながら、CS2m、岩間滝を超えて行くと
両岸立つ中に、CS3m、CS2条5m。そのすぐ向こうに大滝が落ちているのが見える。ここは安易に左から巻きにかかるが、どんどん上に追いやられて、岩稜の上の見晴台みたいな所に飛び出す。
う〜ん、少し上がり過ぎやなー (ーー;)
途中の嫌らしそうな細いバンドを拾えば良かったかな。
谷中に一旦戻ろうかとも考えたけど・・・・・・・面倒くさい。
このまま登ってルンゼの頭を廻り込んだろって考えて、グングン登って行くが、この支尾根は岩稜となって傾斜を増し、結構しんどいが、大滝のビュー・スポットがいくつかあって楽しめる。続くわんこちゃんは、少しバテ気味。
とにかく登って、ルンゼの頭付近まで辿り着くが、やはり壁が立っていた (ーー;)
ここを登るとなると、時間もかかりそうやし、壁の下のガレ場を偵察がてらに下るが、なんとか行けそうな感じやけど、その先がスパッと切れ落ちていて、やな感じ。
上に残したわんこちゃんに、「行けるでー」って伝えて、今度はガレ場をトラバースして、ルンゼの左岸に渡る。渡ってしまえばこっちのもんや (^^)
慎重に下って来るわんこちゃんを、しばしの間待って左岸の支尾根に登り返す。
なるい尾根を下って谷床に戻ったのが16:07 長い巻きやったなぁ〜 (ーー;)
ここから、滝を1本巻き下ると大滝の落口。16:16 尾鷲の海が見える。


大滝の落口は、めぐわんこさんが、彼女の亡くなったお父様と会話の出来る数少ない場所のひとつで、30年前にこの落口で地図を眺めているめぐわんこさんのお父様のモノクロの写真を私に見せて、「ここに行きたい」って呟いた彼女に「連れてったるわ」った言ったその約束が今回果たせた。
どこもかしこも、10年もすれば様変わりするのが当たり前のような当節、30年経っても何一つ変わらない落口の風景に感動する。見せてもらったモノクロ写真の風景が、そのまんま目の前に広がっている。ここには時の流れなんて意味がないのかって一瞬思ってしまうが、そこに立っている姿が父親から娘に変わっていることには、時も容赦ない。
落口で泣き咽ぶわんこさんの傍らで、私も思わず貰い泣き。
「お父さんとゆっくり話して」
そう言って、上流に向かう私はカッコつけすぎ (^_^;)
次の4m滝の手前で、いつものポーズを決めるが・・・・・・・・一人やとむなしい。 (ーー;)


この先の左から小さなルンゼが入る所を、今宵のテン場とする。16:45
豪勢な焚き火の前で、いつもながらに酔いしれる。


5:00起床。美味しい朝食を楽しんで7:08出発。
斜L3m、綺麗な釜とナメ2mを過ぎて、左に枝谷、ルンゼ、右に枝谷を見る先で、正面がスラブ壁となって、谷は右に折れて15m滝が架かる。7:33
ここは右から小さく巻くが、トラロープがある。
緑のトンネルを潜ると、谷は擂り鉢状に開けて、綺麗な30mが現れる。8:56
ええとこやんかー。ここで30分程休憩。
ここは右から巻くと踏み跡に出て、落口にトラバース。9:49 アマゴが多いな。
ここでも20分程休憩する。イイ雰囲気の落口は、中々離れがたいのよね (^^ゞ


左岸にある踏み跡を頼りに笹薮に突っ込んで、なんやかんや進むと、花抜き峠からの立派な道に出て、それを辿ると林道に出た。10:52
晴天の中、今回の遡行を振り返り、岩稜の支尾根を呆れながら見つつ、林道を下って、車のデポ地に11:28。 いやぁ〜、ほんまに楽しかったなー (^^)v
尾鷲で、海の幸を美味しく頂いて、ドライブ気分で帰路につく。


【追記】
帰りに、吉野でたこやきを美味しく頂いていると、たこやきさんから
「猿谷ダムで待ってるわ」って、電話が入る。
「酒、持って来いよー」って、ボッチさん。
「宴会やぞー」って、小山伏。
急遽、R168に向かい、猿谷ダムで宴会を楽しむ、呆れた面々であった (ーー;)