【南紀】熊野川・白見谷左又
HOME 戻る

2006年2月11日

1月は南紀で楽しんで、当然の事ながら2月も楽しむぞぉ〜 (^o^)
今回は人数が多いほうがいいかなぁ〜と思案するキンゴは、南紀は暖かいでぇ〜、綺麗やでぇ〜、面白いでぇ〜、てな報告を餌に竿を振ると、なつが釣れた (^^ゞ 予想通りと言うか、狙い通りと言うか、まぁ結果オーライやわ (^o^) 日曜日がお仕事になって、参加出来なくなったたこやきさんは「ムカツクぅ〜」を連呼していたが、我々の気分はもうハイテンション。ルンルン気分で南紀に心は飛んでいる〜 (^^ゞ 自宅を20:00に出発して、なつを拾って、小山伏を拾って、キンゴ号は南紀に向かう。R168を南下して、峠には心配していた雪も無く、すんなりと熊野川まで進み、出合手前の熊野川の河原にテントを張って宴会が始り、明日は早起きせんと、遡行は出けへんぞぉ〜って冗談で言ってたら、なつは真に受けていたみたい (^_^;) 次の朝6時に、なつに叩き起こされた ^_^;

【タイトル】うれしい!たのしい!大好き!
【メンバー】小山伏、なつ、キンゴ
【日程】  2006年2月10日夜発〜11日(谷中泊)
【天気】  晴れ
【場所】  南紀 熊野川・白見谷左叉
【地図】  大里、新宮(二万五千分の一)

今回は白見谷を縦横無尽に遊び尽くして、真冬に普通の沢登りを楽しもうってな魂胆。
R168沿いにある出合には、良く磨かれた岩盤を滑り落ちる立派な20m。まずは記念写真を撮って、滝傍の壁に登るルートを捜すが中々厳しそう。偵察に行っていた小山伏が戻って来て、立派な道がついていると言う事なんでそれを利用する事に決めて支度にとりかかる。出合にある閉鎖された飲食店の傍らに車をデポして出発。7:55

左岸に付けられた良く踏まれた道を登って適当な所から谷床に降りるが、大岩の転がるゴーロ帯で、先行していた小山伏は落口近くに降り立ち、続く私は大岩を乗り越すのが面倒なので少し先に降りる。なつはどこに行ったのかワカンナイ (^_^;) しばし待っていると二人はやって来たが、なつは大岩の下でもがいていたらしい (--;) しばらくの間はゴーロ帯となり、重たい荷物を背負っての大岩の乗っ越は疲れる。ナメ床に変わってヒタヒタ進むと右岸に石垣の積まれた炭焼跡が現われ、汗をかいたのでここで一休み。8:46
久し振りの重たい荷物になつが遅れがちなので、荷物を持ったるわって言うんやけど、もう少しすると慣れてくると思うから大丈夫ですーって中々立派なお猿さんやん (^^)
そうやね、対等でなければ面白くないもんね。と、なると、私もお猿さんにならねば (^_^;)
小山伏を見ると・・・・・・・・・うっきぃ〜〜〜〜 (^^ゞ

入道みたいな大岩が谷の真中に鎮座する左岸に炭焼跡があり、左から枝谷を迎えると穏やかな河原となる。短いゴーロ帯の先の淵で泳いでいたオシドリ2羽が、突然現われた私の姿に驚いて、慌てて飛び去って行った。せっかく仲良く泳いでいたのに驚かせてごめんね。この先すぐに右から第一支流が入るが、ナメ斜L5m、ナメ斜6m、スラブ10mの3連爆から始る第一支流は遡行意欲を掻き立てる。9:40 この二又は最高のテン場で、右岸に階段状の道もあり、ここに下りて来れると確信を持つ。ここをBCに予定していた今回の計画はバッチリやん (^^) 皆、ニコニコ。テントを張って、荷物をデポして出発 10:05

第一支流を見送って左に進んでCS2mを過ぎると、釜を持った綺麗な末広がりの斜L3m。右から巻くと上は右岸が壁で、左岸は植林帯となる。淵を過ぎると谷は少し左に折れて左岸も壁となり、綺麗な釜にナメ床、釜、斜L4mと続きイイ感じです。10:23 さらに、釜、斜L3m、釜、1mと過ぎて小屋跡がある二又 10:32 ここも左に進むと再び二又となり、目的の左叉に入って2mを超えて左にガレを見て右からルンゼが入る先にやっと出ました35m 11:14 水量は少ないが南紀特有のスラブ滝は中々の物で我々は歓声をあげる。白糸の滝と呼べなくもない。滝の下で、はしゃぎながら写真を撮る我々を見て、大滝も微笑んでいたかな (^^) 大滝の下で両手を挙げてバンザイのポーズをとるなっちゃんを見て、何でこいつはいっつもお子ちゃまポーズしかとれねぇのかなーって思ってしまう (--;) 振り返ると、小山伏もバンザイしていた・・・・(^_^;)

大滝は簡単に右から巻いて落口に出るが、微妙な傾斜の落口に立つのが怖いので、少し上に出てそそくさとフラットなところに駆け上がるキンゴであった (^_^;) あとに続く小山伏に、「写真を撮るから落口に立ってー」て叫ぶとリクエストに答えてくれた。「怖くないん?」って聞くと、「あほぉ〜、怖いから早よ写真撮れぇ〜」やて。ありがとさんです (^^)
出来上がった写真には、ロボットのような小山伏が映ってた (^^ゞ ところでなつは?・・・・・・・びびってる (~_~;) 11:30 右から斜L8mを架ける枝谷が入るところで谷は少し左に折れて、右岸には炭焼き跡があり、このあたりはナメ床で気持良い。ここから斜L6m、斜L10m、斜15m、斜8mとスラブ滝の連爆帯となり、心が躍る。来て良かったなぁ〜って思わせる瞬間やね。この先は広いゴーロ帯となって伏流となり、所々に見える氷にも寒さを感じることも無く、右に右に進んでP766の東のタワに乗り上げる。12:47 

稜線を東に進むと、すぐに北東に向きを変えてしばらく進み、第一支流の出合いに伸びている支尾根に乗り換えて北向きに下っていくと、鉄塔のある広場に飛び出た 14:38
北西に下るとすぐに出合いに到着 14:55 少し休憩してから薪集めにかかる。なつが、マイのこぎりを持って来たとかで頑張っている姿が少しけな気かな。「食当やから無理せんでええでー」って言うんやけど、なんや一生懸命に丸太と格闘している。気がつくと大きな丸太を4等分していたのには小山伏も感心していた。明るい内から焚き火も燃え上がり、食当のなつが晩御飯の準備にとりかかる。今回の計画の一番の心配事は今宵の晩御飯。もしかしたらほんまにUFOかもーって考えてたんやけど水炊きらしい。良かった。
美味しい料理にお酒も進み、キンゴは木に攀じ登って一匹の猿と化す。負けじと小山伏も木にぶら下がって、うっきぃ〜ってやっている。楽しいひと時である (~_~;)
キンゴとなつが「満月やぁ〜」って喜んでいると「あれは十三夜の月や」って小山伏が訂正する。そのお月さんの軌道が谷筋と同じなので、ずーっと明るい夜でした。豪勢な焚き火の前で一旦沈没したキンゴも復活して、小山伏となんやかんやと語り合いながら夜は更けていく。ここは南紀、春の訪れを感じさせる遡行に大満足の一日でした。この時点で、次の日は興奮して弾け飛ぶような遡行になることを誰が予想出来ただろうか・・・・。