【南紀】 和田川・第2支流
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記  キンゴ

2006年1月8日

この連休は、南紀の和田川にベースを張って、日帰りで2本楽しもうやないの (^^)
そんなお馬鹿な計画に乗ってくれたのが、冬の相棒の小山伏。彼と再会してから、3ヵ年計画が5ヵ年計画に変わり、今や8ヵ年計画に突入しているんやけど、きっと永遠に続くんやろうな。今更そんな物に意味など無いのかもしれないんやけど、私は拘っている。

皆、同じやと思うけど、我々二人も前しか向いていない。振り返る事なんてあまり無いような気がする。大事な想い出っちゅうもんは各々持ってはいるけれど、沢に関して言えば先しか見ていない。ただ、向上心や好奇心や悪戯心や忠誠心や見栄だけでは掴めないものがある。それが、呼吸と間っちゅうもんかな。
う〜〜ん、10年早いわ! 
(^^


【タイトル】Moony Night
【メンバー】小山伏、キンゴ
【日程】  2006年1月7日夜発〜8日
【天気】  快晴
【場所】  南紀 和田川・第2支流
【地図】  本宮(二万五千分の一)


久し振りにセイカで鶏肉味噌炒めを味わってから「小山伏ぃ〜、行くぞぉ〜〜〜!」21:20。
寒波を呼ぶコンビは健在で、R168は圧雪状態 (--;) 恐る恐る運転する私に痺れを切らす小山伏。なんだかんだで小口まで5時間以上かかったような・・・・(^_^;)

和田川沿いの県道に入れば、すぐにキャンプ場の上に広場がある。今夜はここがテン場かな。時間も時間なんで、すぐに寝たほうが良いかな〜って思ってたのに、小山伏は富山産の烏賊の一夜干しを出してきた。あかん!めちゃ旨いやん。宴会の始りぃ〜 (^^

南紀は暖かいでぇ〜! でも、ほんまは寒い時もあるんやでぇ〜 (~_~;)
思い切り着込んで寝たのに、寒くてシュラフから出ることができない。結局起きたのは9時近かったような (^^ゞ 

朝ご飯も食べずに車を走らせて出合に向かい、遡行開始が9:20
右岸に道があるのを確認してから入渓するが水量は少ない。少し進むといきなり10mが現われる。微妙に登れそうやけど、滝の一部が凍っているので取り付くのはやめて、少し戻って右岸の巻き道を伝い、左岸から枝谷が入る落口に降りる。この先はゴルジュとなり釜・2m。

次に、少し釜に浸かって釜を持つ5m。この時期に泳ぐ気にはさらさらなれず、戻って左から巻くが少し嫌らしい。谷床に10:09
次の7mも左を巻くと、立派な道があった。滝上は右岸が植林帯となり平凡な感じで、左に炭焼跡がある。

谷が右に左に折れて両壁が立つ中に釜を持つ2m。10:32
ここは右の壁を登ってバンドをトラバースするんやけど、まゆっちからもらったクリスマスプレゼントの、真新しいラガーシャツの右肩を枝に引っ掛けて破ってしまった。げっ! やべっ! (^_^;)
うぅ〜ん、ここからは言い訳を考えながらの遡行になるんやけど、どうせ怒られるのなら、「破っちゃったぁ〜 (^^)」って可愛く甘えてみよう (^^

すぐに二又で、左には真中がえぐれた岩盤の左横に3mがあり、右前方に小屋跡が見える。
左叉に少し入った日当たりのイイ所でしばし休憩。それにしてもイイ天気や。麗らかな日溜りの中でミーヨンさん差し入れのお寿司を頂く。うんっまい! (^_-) 
ここまで遡行して、明らかに右岸に道があるのは解かっているし、この二又に戻ってくるのが下山最短ルートかなぁ〜って思っちゃう。小屋の後ろのでかい壁が気にはなるけど、なんとかなるやろ (^_^;) 下山路決定ぃ〜!

左叉を進むが、しばらくは何も無く左から枝谷が入って、炭焼跡を左に見て進むと奥の二又。
どう見ても右叉の方が「突っ込んでこんかい!」てな感じで我々を誘ってる。切れ込んだゴルジュをなす右叉に吸い込まれていく二人であった。

壁に囲まれた中の6mは右を登るが結構怖いぞ。先に登った小山伏に続くがあまり気持ちのいいもんではない (--;)次の3m、4mをこなすと、すぐに4m、40m。圧倒的な壁が素晴らしい。11:10

しばらく休憩したあとに、右から巻いて落口に12:05
あとは平凡な感じで炭焼跡があるだけかな。しばらく進が何も無いので、戻って左岸の登れそうなところを選んで支尾根に乗り上げる。13:04

少し進と素晴らしい眺めの展望台があり、遡ってきたV字状に切れ込んだ谷と、どこまでも続くかのように見える南紀の山々が本当に素晴らしい。山をやってて良かったと思える瞬間でもある。上手い具合にやせ尾根に踏み跡があり、それをどんどこ下ると初めの二又に到着 14:10 小屋上の大壁は左から廻りこむ。あとは、右岸にある道を辿って林道に出る。14:35 いやぁ〜、新年早々楽しめたやん (^^)


明日遡行する、大倉畑谷へのアプローチを確認したあと、途中で見つけた絶好のテン場に戻る。和田川本流の広々とした河原が今宵のテン場なんやけど、ええ雰囲気でっせぇ〜。

とりあえずは薪を集めてから乾杯。明るいうちから宴会が始るが、もうとろけちゃう (^^)
本当にだだっ広い河原の真中で、豪勢な焚き火を楽しむ小山伏とキンゴ。薄紫の香りが心地良い。谷中の夕凪を見ながら辺りは暮れて行き、揺れる炎を挟んでの宴会っちゅうか、空間っちゅうか、気分はフワフワ (^^) 満月ではないけれど、月明かりの下ではヘッデンも必要無いくらいに明るい。おぉ〜い、小山伏ぃ〜、月が刺す夜にかんぱぁ〜い (^O^)