【大峰】上多古川・大栃谷
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2005年4月24日

22:10、KURO号が"おばけちゃまよ"を乗せて迎えに来た。
今年も春から楽しもうやないのって決めたのが上多古の大栃谷。前夜は迫の秘密基地で泊まるんやけど、宴会が無いのはちと寂しいなぁ (^_^;) なっちゃんも合流する予定らしいが、まず来ないだろう。今夜は前夜発泊まりこみで勝負を賭けている筈やから・・・(^^)

【タイトル】さくらぁ〜〜〜〜〜〜!
【メンバー】KURO、たこやき、なつ、キンゴ
【日程】  4月23日夜発〜24日
【天気】  快晴
【場所】  大峰・上多古川・大栃谷
【地図】  洞川(二万五千分の一)

5時50分に目が覚めてテントの外に出ると、横になつ号が停まっていた。
ん? んん? 勝負を賭けてたんとちゃうんかぁ〜!
このお嬢(?)・・・・・沢の方を選びよった。 ほんましゃぁないやっちゃなぁ〜 (--;)
ここのお宿は、人との共存を選んだ燕さんの巣がたくさんあって、建築構造上、正面から沢山の燕さんが飛んで来るのが見て取れて、束の間私も燕さんになった気分。燕さん達は風に乗って、TEAMきたろうは谷中の風に融け込む (^_-)

伊坪谷の出合いに車をデポして、さぁ出発やでぇ〜 (^O^) 7:35
しばらくは退屈な林道歩きやけど、10年前に「坊や、出直しておいで」と言われた彼女に会えると思うと心ウキウキ (^_^) 林道から対岸に大滝が見える付近から本流に降りると岩盤が発達した谷床で中々イイ感じ (^_^) 8:13

出合いのしょぼいCS3mを右から巻いて行くと、2m、斜2m、斜2m。まだ少し早いけど新緑が綺麗や。10m、3mの次に立派な大滝が現われて歓声を挙げる。3段40mと言えなくもないが、やはりここは10m滝と2段30m滝やろう。 8:55
ここは左から巻いて壁を左に廻り込むが、ちと嫌らしくてロープを出す。ぐらぐらする木の根にシュリンゲをかけてアブミがわりに使うが「抜けるなよぉ〜」とヒヤヒヤ (^_^;)
さらにその上は壁が被っていて、四つん這いでそろりそろりと這い上がるんやけど、ここが一番怖かったぞぉ〜 (--;) ここで一旦4人が揃って、念の為にロープを引っ張って登って行くと植林帯となり、立ち木にロープをフィックスして、あとは植林の中を右に進むと落ち口に出る。10:25 やっと谷に戻れた (^_^;)

すぐ上の15mを右から巻いて斜4m、8mを越えて行くと、綺麗な裏見の滝20m。10:55 なっちゃんが滝の裏に廻って記念撮影。おいでおいでと手招きをしているが濡れたくは無い。「全然濡れませんよぉ〜」と言うなっちゃんのシャツはびしょ濡れ ウソツキ。
ここは右から巻いて落ち口に出る。 11:09 すぐ上の綺麗な10mは左から巻く。

斜1m、斜L3m、斜L2mを過ぎると左にガレたルンゼが入ってキラキラ輝く20m。11:20 (785m) 右から巻いて落ち口に11:33
そやけど、まだ半分も消化してないのに、ようこんだけ次から次へと出てくるなぁ〜。
こみ上げてくる笑みを押さえきれない (^O^) 
おばけちゃまよもニコニコ (^_^) なっちゃんは・・・年中ニコニコ (^_^;)
KUROさんは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アッシュ! (^^)

谷は一旦穏やかな感じとなり、綺麗な斜滝が連続する様は気持ちが良い (^_^)
この先、少しの間ゴーロ帯となり岩間の滝を抜ける。左岸上方に100m以上のーが立つのは圧巻。8m、斜L2m×2、4m。左のCS3mはまともにシャワーを浴びそうなので右から巻こうと思ったが、なっちゃんに兆発されて単純なキンゴはシャワークライム。
続くなっちゃんにシュリンゲを出して引っ張り上げるが、もうびしょ濡れ (--;)
しばらくの間、寒くて震えるお馬鹿な二人であった (^_^;)
続く15mは右から巻くが少し嫌らしいトラバースで落ち口に12:41

この先両岸が立ち、倒木のある5mは左を登って、次の小滝は右から越えて、その次の5mは左から越えると二俣となる。13:08 二俣を右に進むと、またまた出ました8mと30m。手前の8mは右から取り付いて落ち口のすぐ下で水流を跨ぐんやけど、滑っていてちと嫌らしいので「シュリンゲェ〜〜」左から登ったKUROさんにヘルプ (^^ゞ
30mは右から巻いて落ち口に14:00 ほんまええ眺めやなぁ〜 (^^)

斜L5m、3m、斜L5m、2段7mを過ぎると、またまたまたまた30m。14:20もうここまでいくつの屏風を越えて来たやろうか。細い水流ではあるが中々お見事。左右どちらからでも巻けそうやけど、右から巻きましょか。なだらかな斜面を少し登ると正面には絶望的な壁が立ち塞がるが、良く見ると左の壁に、ここやで!ここしかないよ!てなルートが見て取れる。おまけに赤テープまであるのはちと興醒めやなぁ〜 (--;)
ロープを引っ張って細いバンドを斜上して壁を廻りこんで核心を抜けた途端に、「へぇ〜っくしょん!へぇ〜っくしょん」とクシャミがとまらない (^_^;) 花粉が多いみたいやなぁ。
キンゴのくしゃみの音が、谷中を蝉の声のように響いている。下で待ってるKUROさん達も、安全地帯に抜けたようやなぁと、くしゃみの音でわかったらしい (~_~;)
落ち口に15:10 すぐ先の8mは左から巻きあがると二俣となる。 15:24
右に進んで左に小屋跡を見て行くが、平凡な流れとなりもう何もなさそうなので右の斜面を登るとすぐに稜線に飛び出す 15:54 よく踏まれた稜線を右に進むと勝負塚山のピークに辿りつく。 16:10 誰かさんがこの辺りは磁場が狂うと言っていたので確めるがそんなことはなかった。石楠花はまだ蕾状態で、楽しむには半月は早いかな。
下山途中で、素晴らしく大きな桜の木が我々を迎えてくれて、言葉では言い表せることが出来ないが、立派な壁と燃え盛る桜と緑の饗宴が幻想的で本当に素晴らしい。17:00
「さくらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」思わず叫んでしまう。僕の肩に舞い落ちた一片の花びら。これが彼女の返事かなっと少し気取って見せるが・・・・・・・「へぇ〜っくしょん!」
様にならんなぁ〜 (^_^;) あとはよく踏まれた道を下って伊坪谷の取水口付近に降り立つ。遡行中はニコニコ、下山はムッツリ、ナッチャンウソツカナイ (^_^;)

本流に戻ってきて、伊坪谷出合いに架かる橋を渡り、ドアのノブに手をかけて扉を開ける。
御伽の国から現実に戻ると、もう辺りは薄暗くなっていて・・・・・・・・・・・。
たぁ〜っぷりと一日遊んだなぁ〜。もう大満足です (^^)
まい、ふぇいばりっと、きゃによんは、我々を暖かく迎えてくれた。