【大峰】滝川・カリヤス谷
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2004年4月25日

「何処に行くのぉ〜」と、魔女が喚く。「はい、カリヤス谷です。」 ^_^;
「えっえぇ〜!厳しいんちゃうのぉ〜」と、妖怪が吼える。「何とかなると思います。」
リハビリも、やっと終わったかなぁって喜んでいたら、参勤交代制度で忙しくなってきた。
参勤毎週制度のKUROさんと約束していた刈安谷に、いざ、出発!

【タイトル】花の三人衆
【メンバー】チーム ゲゲゲの鬼太郎
【日程】  2004年4月24日夜発〜25日
【天気】  快晴
【場所】  大峰 滝川・カリヤス谷
【地図】  風屋(二万五千分の一)

綺麗な星空の下で少し宴会を楽しんで就寝。次の朝8:06出発。
左岸の遊歩道を進むと、綺麗なナメ床の上に堂々とした笹の滝が落ちる。ここは右のルンゼから巻き上がり、トラロープが垂れ下がってる次のルンゼを降りて滝の落ち口に出る。8:46 ポピュラーな滝だけあって、巻きも簡単 (^_^)
天気が良いので非常に気持ちが良い。落ち口の上は両壁が聳え立ち小滝を2本連ねて谷は右に折れて迫力のある15m滝が落ちる。ええ感じやなぁ〜。さてと、ここからどこを進もうかな?KUROさんが左岸の滑った岩を廻り込んでルートを捜す。「この上行けるかな?」と私に聞くので、「行けるでぇ〜」と答えるとブッシュの中を登って行き、私も廻り込んで後に続く。廻り込むのを躊躇しているたこやきさんを、KUROさんがシュリンゲを繋いで引っ張りあげる。笹の滝の下から写真撮影をしている人が見えたので手を振る。
そのまま左岸を登り、足元のゴルジュの中には綺麗な釜と6m滝が見え、前方右から水流を噴出すホホゴヤ谷が見える。懸垂で降りてトラバースして、ホホゴヤ谷出合の8mと、その上の壁を割って落ちる煙突のような20m滝の間に立ち、思わず歓声をあげる。10:40 本流に戻って振り返ると、釜と滝と白い岩盤が本当に美しい。何か、ぞくぞく、わくわくして来て、テンションはあがりっぱなし。おそらく、この日は1日中ニコニコしていたと思う。この先で谷は右に折れて釜を持つ綺麗な斜爆6m。陽光に照らされて、ほんまに綺麗や。ずっとゴルジュが続くが、谷は開けて明るい。右岸に水の流れるルンゼを見て行くと釜を持った6m。11:05 この手前でKUROさんがドボン (^^ゞ

少し進むと大きくて深い釜を持った2条6mが現われて、その上で谷は直角に右に折れて右から滝が落ちるのが見えるが、両壁が立ち、とても突っ込めそうにないので右岸から巻いて進む。ここも凄くてとっても綺麗なところ。巻く途中で右から岩を割って落ちる10m滝の正面に出るが、少しエロチックで興奮する。滝上の左岸には100m位の壁が聳え立ち、ゴルジュの中で谷は折れ曲がり、釜、6m、釜、2条5mを上から見て進み、細いバンドを拾って小さなルンゼに降り立つが、ザイルをつけてバンドを廻り込んだ所からルンゼに降り立つのに、壁が被っていて態勢が決まらず躊躇する。恐る恐る慎重にルンゼに降りて、ランニングを取ってルンゼを渡る。あぁ怖ぁ〜 ^_^;  12:10

何とか滝の落ち口に降り立ってしばし休憩。落ち口をバックに写真を撮ってと、たこやきさんにせがまれて仕方なくレンズを向けるが、ヤンキー座りの癖が未だに抜けてない(--;)
コンビニの前の方が似合ってるなぁ〜 (^^ゞ

左からルンゼが入るところで、谷は右に折れて下から見ると3連爆!内2本は双子みたいや。右岸のルンゼから巻きにかかるが、すぐに正面の壁が立ち、嫌らしい壁のバンドを廻り込もうかと考えるが、バンドの途中がかぶってるし、廻り込んだ先が見えなくて、行けるかどうかわからない。2人をそこに残して、私はルンゼを下ってバンドの上部を見上げるが、どうも無理っぽい。右岸が駄目なら左岸やなぁ〜って、左岸のルンゼを良く見ると、トラロープが垂れ下がってる。遠目からでは嫌らしそうな壁も、近づいてよく見ると簡単に登れそう。まだ右岸ルンゼの途中にいる2人を呼んで、どこから対岸に渡ろうかと考える。落ち口は浅いが、ちと怖い。しゃぁない、釜の中の岩に飛びついたろ。ゆっくりと摺り足で釜に入って、大きな岩にタッチ!その態勢からひょいと岩の上に乗り上げて、次の大きな岩の上に乗り渡って釜を超える。引っ張ってきたザイルを石にセットしてお嬢を呼ぶ。こんなとこザイルもいらんやろうと思うが、流されれば滝の下やし、しゃぁないな。
ロープが垂れ下がる壁は、遠目からは嫌らしく見えるが、近くに立てばそうでもない。これはロープに頼らんでも行けそうやな。逆に擦り減ったロープの方が危ないかも (~_~;)
壁を登って巻いていくと、下から見えなかった、綺麗な斜4mの前に降り立つ。なんとなく右隅が登れそうな感じがしたので取り付くが行き詰まる。「おぉ〜い、シュリンゲェ〜」 (^^ゞ

右に連段の滝を懸ける枝谷を見て行くと、綺麗な廊下となり、釜と小滝がいい感じ。
廊下の中、左岸の赤い壁に湧き滝。ふぅ〜ん、変わってるなぁと思いながら進むと、左岸に幾筋もの湧き滝が現れて、水量豊かな滝が4〜5本続くのにはビックリ (@_@)
一体この上はどうなってるんやろ?天気も最高で、本当に美しい所やなぁ。15:09
両壁が少し狭まったところの3mを巻いていくと、桜のはなびらの絨毯が谷中に広がる。
見上げると満開の山桜、斜面には真っ赤な寒椿、その上にはピュアなピンクの山つつじ。
我々は、沢ガラス花の三人衆となり、まずは、先頭を行きますのが"寒椿キンゴ!"そして次に進みますのが"山つつじのKURO!"・・・・・そしてそして、最後に控えまするは!・・・・・・・・・・・・・・・・・"姥桜のたこ!!!"オアトガヨロシイヨウデ (~_~;)

しばらくは、綺麗な桜に酔いしれて谷中を進むと、右から15m!左からも15m!に突き当たる。これが夫婦滝か、ええ感じやん。16:00 
ここは右岸を簡単に巻き登ると、後はおだやかな流れが続く。しばらく河原をを進むと、左上にフェンスが見える。H教団やろなぁ。そのすぐ手前の右岸の枯谷を詰めると立派な道に出た。16:34 ラッキィ〜 (~o~) 少し登ってタワの分岐。 16:40
よく整備された道を下り、途中、石切場の横を通って林道に着いたのが 17:39
車のデポ地着が 18:00

ほんまに綺麗な谷やったわ。ワクワク・ゾクゾクさせてくれるし、見所も多いし、1度は入ることを薦める谷ですね。(^^)
あっ、そうそう、谷奥のH教団に興味を示したたこやき嬢は、女王として君臨し、二度と戻らぬ人になったそうな・・・・・めでたし、めでたし (^_-)