【大峰】旭ノ川・中ノ川
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記 キンゴ

2002年7月20日〜21日

中ノ川で焚き火を楽しもぉ〜って声をあげるが、仕事の方が忙しくなってきて連休を連休にする為に金曜日は深夜までお仕事。(ーー;)
深夜1時過ぎに会社を出て、皆の待つ(寝てるやろなぁ)七面谷の奥に向かって車を走らせる。買ったばかりの新車なので気分はイイ (^.^)シカシネムタイ
深夜なので道路も空いていて、2時間30分で八丁河原の手前に到着。
車の中でビールを片手に超遅々の晩ゴハンを食べながら、誰か起きて来るかなぁって少しの期待を抱くが、鼾しか聞こえてこない。(ーー;)
その内に朝の早い(4時頃)釣り屋さんが行動を開始するにいたって、私は車の中で眠りにつく。 (^^ゞ 

[日  程]7月19日夜発〜21日
[場  所]大峰 旭ノ川・中ノ川
[メンバー]小山伏、Taq、KURO、たこやき、キンゴ
[地  図]「辻堂」「釈迦ケ岳」 (二万五千分の一)

朝の7時頃(?)たこやきパンチで起こされて、私の車で中ノ川の出合に向かうが、林道が長くて2時間弱かかる。結局遡行開始は10:05
宇無ノ川にかかる釣り橋で中ノ川の右岸に渡り、ぶら下がってるトラロープを使って沢に降り立つ。しょっぱなの2mは左を登ってゴーロ帯を進んで行くと左岸に40mの壁が立ち、その先に釜を持った6mワイド。釜を廻り込んで右岸を偵察に行くが水流が多すぎて到底登れそうにない。小山伏さんが、ロープの垂れ下がった左岸を登って行くがGOサインが出ない。どんな風になってんねんやろうと気になるので私も登ってみるが、アカン!水量が多すぎて滝の落ち口が渡れない。仕方がないので登ってきた滝を慎重に降りて左岸を巻く。
懸垂で降りて少し進むと谷は右に折れるが、そこには2段35mの凄い滝が待っていた。水流がドドドドドォ〜って吼えて2段目で90度左に折れて、水飛沫を撒き散らしている。11:10
30分程休憩して(滝の廻りで遊んでた)、右岸を高巻いてルンゼの上部を渡り、最後にシュリンゲを使って河原に降り立つ。12:08

釜と2mをやり過ごすと左に枝谷。小滝を懸ける小さなルンゼを右に見て進むと立派な25m。水量が多くて素晴らしい。天気も最高でここで昼食。
25mは、右岸を巻いて上部3分の1を直登する。ナカナカ楽しい所 (^O^)
滝上はすぐにトユ状8mが続き、そこは登れないので左岸に渡るが、水量が多く流されると25mの下に持っていかれるので、ザイルをつけて、水流の中を慎重に足を這わせて距離を詰めて思いきりジャンプ! 水飛沫をきらめかせながら、1回転半のひねりを加えて華麗に着地。お見事! 渡ってしまえばこっちのもん。そのままヌメった壁を登ると、ハーケンを打ってランニングをとれと指令が飛んでくるので、登った壁を降りてランニングをとってまたまた壁を登って立ち木にザイルをセットするが、固定でいいと言う事なのでザイルを固定してそのままスルスル登っちゃう (^^ゞ
この先で十字峡となり、左には3段10mをかける。 13:45

ここからは、おだやかな河原となり、左にガレを見て右、左のルンゼを過ぎるとゴルジュとなり、奥に2段10mを懸ける。左にトラロープがあるところからゴルジュ全て巻いて先のルンゼから降りる。ワイド6mを越えて左に25mを懸ける枝谷を見て淵と釜を越えて行くと、左に枝谷が入る所に小屋がある。14:57

右に枝谷を見て大きな釜の右を進むと左25m、右5m。右を越えるとまたまたゴルジュとなり8m、ここで直角に右に曲がり狭い壁の中に2m。その奥に釜を持った8m。おだやかな河原を進むと右に10mがかかる枝谷を見て行くと谷は左にカーブして、右の壁が立って斜3m。釜と1mを越えると16:00。左に枝谷、谷はその先で右に折れて3m、両岸の壁が立つ1m、釜、川幅いっぱいの1m。その先で左から枝谷。 16:22

もうそろそろテン場を捜したほうが良さそうやなぁ。
KUROさんは本流の先を、私は枝谷を。枝谷の斜爆を越えると左岸にまぁまぁのテン場があったので今宵はそこに落ち着く。薪が湿っていて火付きがかなり悪かったけどKUROさんの奮闘で焚き火を楽しむ事が出来ました。小山伏さんの旨い料理で酒も進み、言葉では表現出来ない空間の中に我々は溶け込んで行く。
「キンゴォ〜、××××!」と小山伏さん。「小山伏ぃ〜、×××!」とTAQさん。私はルンルンルンと能天気で・・・・・・(^^ゞ
チャンドラーの乾いた世界には、ちと似合わないけどケツ出しマイク。何故か瞳が、爛々と輝いているマドンナ! 今年最高の数時間でした。

次の朝、たこやきキックで起こされて、7:55出発。
左にルンゼを2本見て、右から20m2本懸ける枝谷を見て、釜、ワイド斜2段2mを越えて行くとゴルジュとなり、2mを越えると谷が左に曲がりCS5m。ここは越えられないので戻って左から高巻きかなぁって考えていると、小
山伏さんが左の壁に空身で取付いて越える。うぅ〜ん、さすがやなぁ。上からザイルを出してもらって登るが少しバランスのいるところやなぁ。

左に枝谷を見て進むと、谷は右に折れて両岸が立ち斜L4m、釜、斜5m、2段10mを直登。次に右から綺麗な20mを懸ける枝谷見て、左から30mを懸ける枝谷を過ぎるとすぐに正面に40mの直爆。皆で記念撮影 (^.^)左岸の壁も凄い! 10:00 
ここは左から壁を回り込むように巻くが、左から入る枝谷の上部の右岸のスラブ壁がまた物凄い!このまま真っ直ぐにスラブ壁の方に登って行きたい気持ちを押さえて滝の落ち口を目指す。滝上10:20

次の10mは左のスラブを巻き気味に登ると左から25m。よくもまぁ次から次に出てくるもんやなぁ。ここは左から巻いて行くと、その上からナメ床が続く。ナメ床を気持ち良く進んで行くと、右に3段35mが懸かる枝谷。
1m、次の3mは右巻き。左に枝谷を見送って進むと右から10mが懸かる枝谷。またまた右から2本枝谷、2本目は多段25m。この谷は面白そうな滝をかける枝谷がいくつも出てくる。この辺りで一旦水が枯れるがしばらく行くとまたチョロチョロと水が出てきて小滝が連続する。3m、2m、CS5m。
CS5mは近づくと岩と壁の間に隙間があってそこを何とか這い上がる。ふと右上を見上げると皆が待っていた。皆、右から巻き上がったらしい。
この先の枯滝はどう見ても登れそうもないので、ここから右の斜面に取り付いて稜線を目指す。エッチラオッチラ、ドンドコ登って14:25稜線着。大の字になって寝転がると本当に気持ちがイイ(^.^)

ここから七面尾に向かい、地獄谷沿いの林道に降りる分岐に15:34着。
20分程下ると林道に出た。ここから長い林道を車のデポ地に向かうが、どうして林道の奥まで車を突っ込まなかったのかな?小山伏さんに聞くと「そうやネ (^^ゞ」てな返事。

今回は、久し振りに充実感を味わった遡行でした。
水量が多かったせいもあるのか、スケールの大きな谷で大満足。