【大峰】白川又川・奥剣又谷
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2001年9月23日〜24日

9月に入って初めてのお休み。しかも連休と来たら、行くしかないネ!
「小山伏さぁ〜ん、どっか行こぉ〜」
白川又か、舟ノ川しか頭の中にないらしいので、奥剣又に決める。
土曜の夜、仕事が終わってから小山伏さんにTEL。「今から行くでえ〜」「ほぉ〜い」
誰が何を持っていくかなんて話は一切無し!必要な物は適当に揃うやろ(^^ゞ

[日  程]9月22日夜発〜9月24日
[天  気]快晴
[メンバー]小山伏、キンゴ
[地  図]弥山、釈迦ヶ岳 (二万五千分の一)

行者還トンネルの手前で車を止めて、テントを張って小宴会!
晩秋を思わせるような寒さや!マダ カラダガ サムサニ ナレテイナイ (ーー;)
星空が綺麗やなぁ〜。

翌朝、7:45出発。
寝起きに、登山道の急登はしんどいなぁ〜(ーー;)
黙々と登って、8:30稜線着。10分後に小山伏さんも到着。
そこから20分で弁天の森に着く。地図を広げて今から下降する水晶谷の支流を確認。登山道を登って谷を下降して、いつになったら沢登りが出来るんやろなぁ〜(ーー;) 支流の下降は3ヶ所ほど巻き下るところがあり、最後のところはシュリンゲ4本を繋いでのトラバース。また、小滝をクライムダウンしている時に、右手で掴んだホールドが岩ごとズボッと抜けて、バランスを崩した私はあわや落ちかけるが、右足がうまいこと下の足場に乗っかってセ〜〜フ!

11:03 水晶谷の本流に到着。ここから水晶谷を下降する。
水晶谷は変化に乏しいが、明るく開けててイイ感じ。どんどん下って行くと、ナメ床となった所で前方がスパッと落ちている。斜15mと言ったところかな!?恐る恐る降りて最後は強引にジャンプ! 

12:45 奥剣又谷の出合に到着。さぁ 遡行開始やでぇ〜!下流、上流ともに両壁が立っている。エエ感じやんかぁ(^o^)すぐに20mが現れ、右岸のルンゼから巻きにかかるが、かなりイヤラシイ。
小山伏さんがザイルを着けて、途中でザックをデポして空身で登る。
先に小山伏さんのザックを荷揚げしようと思ったが・・アカン!ランニングを取ってたんやぁ。ザイルの末端に二人のザックをくくってから、私も空身で登る。荷揚げする時に重たかったこと!(^^ゞ
不安定な場所でザックを担ぎ、ザイルを着けてトラバース。滝上に出れたのが14:05 ここの巻きに1時間もかかってしもた。
しばらく行くと綺麗な釜が現れて、その先で谷は大きく右に折れる。
綺麗な釜には大きなアマゴ?が悠々と泳いでいた。
両壁が立つ中を、大石が折り重なって谷を塞ぎ右に3mを懸ける。ここは左を登って行くと二俣 14:30 左の奥に30m! 空身で見学に行くがスゴイ!戻って右を進むが両壁が立ってここもスゴイ! 30分で次の二俣。
右は20mの滝で、・・・が放たれている様。左は谷が少し細くなる。小山伏さんが、本流はこっちやでぇ〜と20mの滝を指す。ふぅ〜ん、安易に進めば間違うところやなぁ。左は口剣又谷かぁ。ここは左のガレから巻く。
3mワイド滝を越えて行くと25m。15:35
小山伏さんはペットボトル滝と名づけたらしいが、ちょっと発想が貧困かな? (^^ゞ なかなかイイ滝です。 今日のテン場はここ!薪がふんだんにあって、すぐに焚き火が出来た。)^o^(
いつもながらの旨いお鍋! 気持ち良過ぎて焚き火の前で寝てしもた。
おい!キンゴ!  ん?小山伏さんに起こされる 20:00
1時間ちょっと寝たかな? さぁ! 2次会やでぇ〜。小山伏さんは、私を起こしてからすぐにテントに行く。 おいおい(^^ゞ
1人で豪勢な焚き火を楽しんだ後、21:30就寝。

2日目の朝、6時に起きて7:45出発。
目の前の25mを左から巻いて行くと、すぐにトユ状10m。ここは右の壁を登る。正面に多段25mが懸かるが本流はその手前で左に曲がる。
しばらく平凡なゴーロが続き、谷が少し右に折れて左にガレを見送ると二俣。
二俣着8:30。ガイドでは左を登って明星ヶ岳に詰め上がるが、我々は直接八経に詰め上がるつもりなので、右俣を進む。10mの右を直登すると、上はナメ床となり、3mが三つ連続。次の二俣に9:00着。右を進むと3m、3m、1m、両壁の立った5mの左の隅を登って、いくつかの小滝をやり過ごして行くと、2段10m。9:24 左を直登。
すぐに明るく開けた中に2段30m。途中まで登るが怖くなって右に逃げる。しかし、こちらも怖い。滝上10:09。ああっ!時計が無い!!!!!
巻く途中で落としたみたいや。前回は小山伏さんが、今回は私が・・・。おもろいコンビやなぁ(^^ゞ
2m、3m、右にルンゼ、そして正面に階段状の滝。下から見ると50mかな?登って行くとまだまだ上があって、ナメ斜L150mてな感じ。スバラシイ。
その上も小滝が連続してて、まぁようもこんだけ出てくるなぁ。
両壁が立つ中に二俣10:55。ここは右を進む。3m、4mと小滝が連続して、またまた両壁が立つ奥に15m。小山伏さんは直登するらしいが、私はそんな気になれず、右から巻きにかかる。キンゴ「上からザイル投げたろか?」小山伏「おうっ!」 本気やな。しかし巻きもイヤラシイ。なんとか壁を登って回り込むと小山伏さんが滝を登りきるところやった。
小「登ったぞぉ〜」 見えとるワイ。キ「ここやぁ〜」小「キンゴォ〜 そこは崖やぞぉ〜、上に登って高巻けぇ〜」 その方が安全やろうけど、高巻くと面白いところを3ヶ所ほどすっ飛ばしそうなので却下。
5mほどの恐ろしいトラバース。なかなか足が前に出ない。全身に流れてた汗がピタリと止まり、わずか数秒が長く感じる。右頬に一筋の汗が流れると同時に左足がスッと出て、なんとか切り抜けるが心臓がバクバク音をたてて喉はカラカラ。キ「怖いなぁ〜」 小「こっちも怖かったぞぉ〜」 キ「楽しいなぁ〜」 小「ほんま、楽しいなぁ〜」 この後まだまだ小滝が出てくる。
最後の二俣を左に進むと谷は終わり、左の尾根に乗っかって八経を目指す。
しばらく登ると壁に突き当たり、左を偵察に行くと内緒の秘密基地を発見。
戻って壁伝いに右に進んで、壁の切れ間を登ると八剣山のピークにぽっかりと出る。やったぁ〜! バッチリやんかぁ〜! 数名のハイカー達が目を丸くしている。12:55 小山伏さんとガッチリ握手をして、魔法の水で乾杯。
天気も良くて最高! 13:30ピークを出発。きのこ狩りなどをしながら車のデポ地に向かう。

奥剣又谷は最高でした。久し振りの充実した沢行きとなりました。
誰もいない山中で、私の腕時計がひっそりと時を刻む谷・・・・奥剣又谷。