【大峰】上多古川・上谷
HOME 戻る

2001年5月27日

何と、総勢11名という団体さんでの遡行。
メンバーの中には、沢登りをするのが初めての女性二人、
2回目のピチギャルが一人、3回目の男性が一人。 まぁなんとかなるやろ。
朝7時に大阪を出発!車3台で雨の降る中を上多古に向かう。
上多古林道から上谷の方に入って行くと、上谷集落に向かう分岐の先で、林道がゲートで塞がれている。Hさんが開けようとするが鉄のバーが動かない
らしい。
「こんなときには、こうするんや!」私が蹴りを一発いれると、鉄のバーが開いた。 (^^ゞ
林道終点に車を止めて沢仕度を始める。!

[日  時]2001年5月27日
[天  気]雨のち曇り
[メンバー]キンゴ、他10名
[地  図]2万5千分の1 弥山

小雨がパラつくが、行けんことはないやろう。雨の中10:00出発。
林道終点から沢に降りて、大石がゴロゴロする所を進んで行くと、小滝の向こうで両岸が立ち、いきなり巻きを強いられる。左から巻いて次の釜と4mは右を巻く。1mの小滝を超えると、釜を持った岩の上を扇状に流れる綺麗な斜4mがあり、右を巻く。巻いている途中、後ろでドスンと鈍い音がしたかと思うと、Hさんの「落ちた!」の叫び声。振り返ると、私のすぐ後ろにいる筈のピチギャルのYちゃんが、7m程下の岩の上で呻いている。
「お〜い! 大丈夫か!」山行中止が頭をよぎる。
ところが、「大丈夫でぇ〜す」と笑顔で答えるYちゃん。
大丈夫なわけないやろぉ〜と思ったが、遡行を続けるという彼女の強い主張に負けて遡行再開! 我々3人がビリケツなので、先行しているメンバーは、誰も滑落に気づいてないらしい。
「ほんまに大丈夫かぁ〜?」「はい! 大丈夫です! でも、お尻を打ちました」「・・・ほな、あとで薬を塗ったるワ」「・・・お願いしまぁ〜す」
こう返されると次の言葉が出せない。(^^ゞ
次の4mは右を登って、大きな釜と2m、淵、岩の間から落ちる2mを越えると、左から枝谷が入って鉄橋の下に着く。 10:43

3mを越えるとインゼルかな?と、思うところの右の2mをシャワーで突破!2m、2段7m大石の横の6m、4mと快適に登って行く。途中右岸の壁が立つ!右に大岩を見て、2m、幅広3mは左を巻くとナメ床となる。
谷は右に大きく曲がって8mが懸かる。ここは左を小さく巻くとトラロープがあり、そこから降りると目前に10mの立派な滝。ついに出てきたなぁ。
先行するメンバー達は右手前から巻いて行くが、私は滝の右側に取り付く。
下からHさんが「行けるかぁ〜」、私は「行けまっせぇ〜」。HさんとYちゃんは巻いていく。
滝の落ち口からナメ床になり、誰もいないので奇声をあげながら次の斜6mの右を登って行くと、上から「楽しそうですねェ〜」とYちゃんの声。
振り返って見上げると、鉄橋の上からHさんとYちゃんがこちらを見ていた。
ムーンウォークでその場を誤魔化す。マイケル ジャクソン カッチュウネン!

すぐに左から10mの滝を懸ける枝谷が入って、2段斜7m。
次の斜L7mの上部でHさんにショルダーをしてもらい、シュリンゲを出してHさんを引き上げる。
そこから先は平凡となり、少し行くと両岸が立ち、25m!水量が多くて左から右に移れない。左を小さく巻く。次の8mを過ぎた所で沢に降りる。 11:52

ナメL6mを過ぎると右からルンゼが入って、なんと! 4段30m。
右から巻いて上部は登るが、後続にはザイルを出す。

大岩をくぐって斜L8mを越えると、出ました、2段30mの牛呼滝。不思議な形やなぁ。 ここで昼食。
そやけど、ここはどこを登るんやろ?Mさんがクラックの入った壁に取り付き、Hさんがそこより少し滝側の草付きの斜面に取り付き、もう少し滝そばの壁に私が取り付く。
慎重に登りながら、こんなとこ皆行けるやろか?と不安になるが、まぁ,Hさんがなんとかするやろ、 と、お気楽になる。(^^ゞ
何とか安定した場所まで登るが、そこから上はハングした岩壁。(T_T)
草付きの上部までHさんが皆を引っ張りあげて、そこから岩壁まで私が引っ張りあげて、いつのまにか上の道まで登りきったMさんが道まで引っ張りあげる。見事な連携プレーで8人を安全に引っ張りあげるが、2時間以上かかった。ハングした岩壁を回り込んで登る時に、殆どの人が宙吊りになってた。

あとは道を下るだけ。途中、道が落ちているところもあるが無事通過。
車の停めてあるところに着いたのが15:30.
安堵の息が多かったような・・・・・(^^ゞ

Yちゃんのお尻は見れなかったけど、右足の向う脛が異様に腫れていた。
ほんまに大丈夫かなぁ。
2つ目の鉄橋から牛呼滝までは、なかなか楽しめます