【大峰】 白川又川・岩屋谷
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記 キンゴ

2000年7月22日〜23日

[日時]2000年7月22日〜23日
[天気]晴れ
[メンバー]小山伏・あめのうお・キンゴ
[地図]釈迦ケ岳

[アプローチ]
前夜、私の車で出発。 最初は水晶谷の予定だった。
小谷林道で、大栂山を目指すが、途中道が落ちている。「これ以上は、私の車では無理!」
「よっしゃぁ そしたら岩屋谷に変更やぁ」 と小山伏さん。
車の腹をボコボコすりながら林道を戻り(この日以来、私の車の調子はすこぶる悪い)、岩屋谷出合いまで進む。
岩屋谷橋付近に車をとめて、道端にテントを張って宴会に突入!
夜中の2時半までやっとるんやから、しゃぁない奴らやなぁ(~_~;)

[1日目]
目が覚めて時計をみると5時、「5時やぞぉ〜」の声に全員モゾモゾ起き出す。
沢支度をしていると 「あっ! 沢靴が無い!」とあめちゃん。 私は一瞬頭の中が真っ白になる。
どうも自分の車に忘れてきたみたい。
「国道まで送ってくれたらバスで帰ります。」「やっぱり僕、ここから歩いて帰ります」
あめちゃんが何か言ってるが、そのときの私の頭の中は(裸足でもフリクション利くかなぁ?)
(裸足でも高巻きできるかなぁ?)てなことを考えていた。   ん!? 一瞬ひらめいた私は
トランクの奥を捜す。  あった! 前に小林少年に貸してあげた渓流タビが、そこにあった(^○^)
皆 ボーゼンとしている。 …・・「あめのうおさん、これ履ける?」
てなわけで AM5:30 出発!
谷の左岸に林道がついていて、そこを20分程進むと終点となり、そこから入谷。
しばらく平凡なゴーロが続き、2m、淵、7mと小滝がでてきて、次の大石が2つ3つあるところの、2mがけっこう手強くて右側を巻く。その上には釜を持った2m、2m、2m、と続き次の3mを右から巻く。
釜、2m、釜、2m、を過ぎると左側にすごい壁が立ち出して、ゴルジュに突入。 ここで朝食。
ここまではスンナリ来たが、結構ヌルヌルしてて滑りやすい。
右から枝谷が入るところで、谷は左にカーブしてすぐに右に折れる。その先に大きな釜を持った8mの斜瀑があり
左岸の岩棚に細紐がつけてあるのでそこまで登るが、上から岩がかぶさって身動きがとれず、細紐を引っ張って
みるが、とても体重を預けれそうにない。下から小山伏さんが「空身で行こう」と言うことでいったん戻る。
小山伏さんが空身で、岩棚から身を乗り出して、向こうの岩棚に移る。シュリンゲを投げてもらい、全員のザックを渡す。あめちゃんが簡単に通過したので私も鼻歌まじりでトライ!岩棚から身を乗り出して覗いてみると、1ヶ所足場が見える。そこに左足を置いて、左手のホールドを捜している時に、左足が滑って落ちかける。…ドキドキドキ。
ビビッテしまって、しばらく躊躇していると、向こうから「おぉ〜い まだかぁ〜 早よ来ぉ〜い」と 小山伏さん。
「わかってんがなぁ〜」とブツブツ言いながら渡るが、渡ったところも結構いやらしくて緊張する。
ここだけで1時間かかる。(^^ゞ
その先には、3m斜、手強い2mと小滝が続き、大岩が谷を塞いでいる。
「ここはキンゴの出番や」と小山伏さんが言うので、仕方なく岩に取りつく。「ショルダーしよかぁ」の声に「いらんわい」と答えてふと上を見ると、ヘビが大岩のてっぺんを渡っている最中。「ヘビがおるでぇ〜」と、下に声をかけると
「そんなん、登って行ったら逃げるワイ」とのこと。…・・「うぅっ」(--;)
1ヶ所いやらしいところを超えるとガバに手が届く。上からシュリンゲを垂らす。
ここから 5m、6m、3段15mを左から巻いて谷に戻り、2m、大岩のある2段10m、次の5m、7mを右から巻くと
右に枝谷が入る。その先に左から20mが入り、7mをザイルをだしてもらって、又右から20mが入り、左から枝谷が入るところに、幅広の8m。その上はナメとなっていて釜を持った5m、そして40mの大滝。ここは左から高巻く。
3m、5mと続き右から8mが懸かり、次に右から10mが入るところに幅広10m。ここは左を巻く。
次の2段15mを直登してナメ滝斜15mを超えると、右から5mが入る。1つ小滝を超えると10mのナメ滝。
左を巻いて行くが、この辺りからまたゴルジュとなり、特に右側の壁はすごい! 150mはある!
7m、大岩の横の8m、8mを過ぎると、巨大な大岩が2つ、空中に浮かぶような感じで立ちはだかる。
すごい威圧感である。 左岸と大岩の間に25mが落ちる。大岩を左から巻いて谷に降りると、 ドォ〜ンと
雌滝が落ちている。私は40m位かな?と思ったけど、70mあるらしい。
滝の手前の右岸側の支尾根から巻けそうやなぁって考えていると、小山伏さんが滝のすぐ横の(右岸)ルンゼに  挑戦!ザイルで確保するが、なかなか戻って来ないのでタバコをプカプカ。
あめちゃんが 「小山伏さぁ〜ん! どぉ〜っ? 行けるのぉ〜!」 て叫んでいるが どうも無理らしい。
結局、支尾根から高巻くこと1時間。 雌滝の落ち口に立つ!目の前には、ごっつい雄滝が聳え立つ!130mあるらしい。 ん〜っ 最高の眺めやね! 雄滝と雌滝の落ち口の間はナメ床で気持ちが良い。
大きな岩の横に、テント1張りと焚き火が出来そうな、小さなテン場がある。ここで幕営(^^)
時間は16時45分。 もうクタクタで動けない(^_^;) 「薪を集めるのは10分後にしてぇ〜」
今宵は焼肉! 小山伏さんには、いつもうまい物を食べさせてもらって大感謝!酒も料理も最高にウマイ!
とろけそうな気持ちのまま、焚き火の前で寝入ってしまった私です。

[2日目]
モチ入り味噌汁で腹を膨らせて、7時30分出発!
左のルンゼを黙々と登って行く。 朝一番の高巻きはツライ(--;)
大岩の左側に沿ってその上に立つと、滝横のルンゼは岩壁に変わる。 さて どうしたものかな?
前に一度来たことのある小山伏さんが「ここから、行くんや」と岩壁を回り込む。
なるほど、うまい具合に木が生えてて何とか岩壁を登れそう。でも結構高度感がある。
落ちていく雄滝を横に見ながら、岩壁を攀じる。ザイルがあるので緊張感はない。
9時00分 落ち口に立つ!絶景! 赤い橋が眼下に見える。
ここからは、ナメ床が延々と続き非常に気持ちが良い )^o^(
最高の気分でナメ床をヒタヒタと進む。途中右から枝谷が入り、10時00分二俣着。
このあたりには、アマゴがいっぱいいる。釣り名人のあめのうおさんが竿を持ってきてないのでガッカリ(T_T)
左俣のゴーロ帯をしばらく進むと、谷は鋭角に右に曲がり、そこには箱状の長い釜を持った4mの滝がかかる。
あめちゃんがザックを滝上に置いて、気持ち良さそうに釜を泳ぐ。その姿は、まさに「あめのうお」…・・(^_^;)
まだまだナメ床は続き、アマゴがいっぱい。 20cm位の深さのところでアマゴがたくさん行き来している。
!!!!!! 私がアマゴを追い立てたら、石の下に逃げ込んだ奴が居る。両手を広げて石の下に手をやると
いたいた、ゲット! 後ろを振り向くと、小山伏さんが(何してんの?)て顔をしている。
私はニンマリとして両手を差し出すと、小山伏さんもニンマリ!あめちゃんも「やったあぁ〜」
我々沢登り少年隊は、あめちゃんがさばいてくれたアマゴの刺身に舌鼓を打つ )^o^(
しばらく源流を進む。右から1本左から1本枝谷が入ると三俣たどり着く。ここから左の斜面を、稜線目指してガンガン登る。11時20分稜線着。…・・あぁ〜しんどぉ。
しばらくは、しっかりした踏み跡が続くが、途中から藪漕ぎ状態。マイッタ (--;)
途中、あめちゃんがシャリばてになり大休止。 私はラーメンを食べる。
車にたどり着いたのは、15時55分! さぁ!温泉が待ってるで!